- ボリンジャーバンドの4パターンと期間・偏差の設定を解説
- ボリンジャーバンドの基本的な見方や必勝法を解説
- この記事を読めば、ボリンジャーバンドの基礎から注意点、疑問点まで全て解決!
目次
ボリンジャーバンドとは?
ボリンジャーバンドとは、米国の投資家ジョン・ボリンジャー氏が開発したトレンド系インジケーターです。単純移動平均線と標準偏差を用いたバンドで構成され、バンド内に価格が収まる確率から、売買やトレンド判断を示唆するテクニカル指標です。
また、バンドの形から相場状況を判断することが可能なため、今の相場状況を一目で判断できる特徴があります。ただ、ボリンジャーバンドは期間の設定、バンドの設定一つで全く変わってくるものなので、使いにくいと言う方も多いインジケーターです。
そこで本記事では、ボリンジャーバンドの「4つの形状」「期間や偏差の設定」「基本的な見方」などを解説し、ボリンジャーバンドはこのような特徴があるインジケーターなんだと理解してもらおうと思います。多くの投資家が使用しているボリンジャーバンドは、大変有効なテクニカル指標です。ぜひこの記事でボリンジャーバンドの有効性を知ってください。
ボリンジャーバンドの4つパターン
ボリンジャーバンドは、「スクイーズ」「エクスパンション」「ポージ」「バンドウォーク」の4つのパターンから構成されています。この4つのパターンを理解することで現在の相場の状況を判断することができます。
また、同時にエントリーの戦略も立てることができる優れものです。
この4つのパターンは以下のようになっています。
パターン | バンドの特徴 | 示唆するもの |
スクイーズ | バンド幅が相対的に狭くなっている | トレンド発生の前兆 レンジ相場 |
エクスパンション | 両側のバンド幅が拡大していく | トレンドが発生の可能性 |
バンドウォーク | ローソク足がバンドに沿って継続 | トレンドの継続 |
ポージ | バンド幅が一番拡大した部分 | トレンド反転の可能性 レンジ相場への移行 |
それぞれのパターンを理解するコツは相対的に判断することです。具体的には相場全体を見て「今の状態は以前の状態と比べて今どうなっている」と言うような判断のことを言います。
以下で各パターンごとに解説していくので、ご自身のチャートを見ながらイメージをしてみてください。
ボリンジャーバンド【スクイーズ】
ボリンジャーバンドのスクイーズとは、バンドの幅が収縮している状態(=ボラティリティが小さい)を指します。スクイーズの状態では価格はレンジとなり、これからトレンドが発生する前兆であると予測が立てられます。
ボラティリティとは、価格の変動性のことです。ボラティリティが大きいと価格変動が大きく、ボラティリティが小さいと価格変動が小さいことを意味します。通貨や時間帯によってもボラティリティは変わるので、自分の通貨がどのような傾向があるか調べても良いでしょう。
相場は「トレンド相場→レンジ相場」を繰り返して形を作っていきます。そのため基本的には「ボリンジャーバンドが大きく広がった後に幅が狭くなっている=スクィーズとなっている」と判断することになります。
ボリンジャーバンドのスクィーズ状態は次のトレンド相場の前兆と捉えることができるので、上位足の方向性の確認をしてレンジブレイクに備えるなどの準備をすることができます。
ボリンジャーバンド【エクスパンション】
ボリンジャーバンドのエクスパンションとは、バンド幅が拡大している状態(=ボラティリティが大きい)を指します。エクスパンションの状態では、ボラティリティが大きくなり始め、トレンド発生を示唆している可能性が高いです。
エクスパンションは両側のバンドが一気に広がることで判断できます。また、エクスパンションの前には必ずスクィーズがあり、相場が力をため込んでいることがポイントとなります。
ボリンジャーバンド【バンドウォーク】
ボリンジャーバンドのバンドウォークとは、ローソク足がバンドに沿って続く状態です。トレンド相場で発生する現象で、ローソク足が沿って推移している方向へ価格が大きく動いていくことが予測できます。
ボリンジャーバンドのバンドウォークは「スクィーズ」→「エクスパンション」→「バンドウォーク」の流れで判断するとダマシが少なくなるはずです。また、バンドウォークは次に解説する「ボージ」の前兆でもあるので、相場転換を狙う手法を使う場合も注目するボリンジャーバンドの形状です。
ボリンジャーバンド【ポージ】
ボリンジャーバンドのポージとは、バンド幅が一番拡大したところをいいます。このあとバンドは収束していくことから、価格が落ち着きトレンドの転換やレンジ相場への移行を示唆します。ボージの判断はリアル相場ではどこがバンド幅が一番拡大したところかわからないので、基本的にはバンドウォークが終了した時点で判断することとなります。
ボリンジャーバンドのボージでは、ボージの後は相場転換とは限らない点は注意です。ボージを確認したらレンジ相場になるもしくは相場転換と考え、他の根拠も併せて判断することが大切です。
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ボリンジャーバンド開発者推奨の期間と偏差設定
ボリンジャーバンドは設定する期間や偏差によって、反応の精度が異なり、設定はどのようにするとよいか迷う方も多いと思います。そのような場合は、ボリンジャーバンド開発者のジョン・ボリンジャー氏の推奨する期間と偏差設定から始めると良いです。
ジョン・ボリンジャー氏が推奨している期間や偏差は下記の通りです。
期間 | 偏差 |
短期:10 / 中期:20 / 長期:50 | ±2σ |
このように、自分のトレードスタイルによってベースの期間設定をした上で自分に合った期間に調整すると良いでしょう。
また、偏差はどのような期間でも±2σを推奨しています。しかしながら、ボラティリティが高い場合や相場が過熱しすぎているを判断する場合は±3σも視野に入れて相場を予測すると良いと考えます。具体的には、下記画像をご覧ください。
画像は、2022年9月22日のドル円1時間足のチャートです。このとき、為替介入により5円以上も急落しました。このように急な価格の動きによりボラティリティが高い場合は、±2σのバンドからローソク足がはみ出て、±3σまでローソク足が届く場合があります。しかし、時間とともにボラティリティも落ち着き、その後±2σのバンド内でローソク足が収まっていますね。
ボリンジャーバンドはバンドを数本同時に表示することが可能なので、相場のボラティリティや過熱感を判断する場合も重宝するインジケーターです。
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ボリンジャーバンドの基本的な見方
ボリンジャーバンドは「順張り」「逆張り」どちらにも対応しているテクニカル指標です。
下記では、実際のチャートをもとに、それぞれの基本的なボリンジャーバンドの見方を説明していきます。
順張り目線
ボリンジャーバンドを順張りで使うときは、スクイーズ状態のときにトレード準備をします。スクイーズのときにボリンジャーバンドをローソク足の終値が越すと、トレンド発生の前兆になりやすいです。
実際どのようにトレンド発生を捉えトレード準備を行うのか、チャートを見てみましょう。
上昇トレンドのスクイーズで押し目買いトレード
こちらは、上昇トレンドのスクイーズで押し目買いトレードをしたチャートです。スクイーズ状態で、何度か-2σをローソク足の終値がバンドからはみ出していますね。「上昇トレンド」+「-2σを割り売られすぎ」という「買い目線」への根拠が揃った相場です。実際、その後に大きく上昇していますね。
このように、上昇トレンド中に発生するスクイーズを狙って順張り目線でトレードすると機能しやすいので、ぜひチャートでも確認してみてください。
【応用編】上位足のトレンドフォロー
ボリンジャーバンドでトレードするときは、上位足と同じトレンド方向でトレードするとより精度が高く大きな利幅が狙えます。
実際のチャートを見てみましょう。
こちらは、先ほど紹介した順張りトレードを上位足と比較したものです。実際日足を見ると、こちらもスクイーズ直後のエクスパンションを確認でき、日足では上昇トレンドを示唆しています。
日足と同じ上昇目線での局面だったため、この1時間足では大きく上昇したと予測できます。
トレードをするときは、上位足と同じ方向でトレードすることで大きな利益を狙えるためおすすめです。
この複数の時間足を見て相場を判断するマルチタイムフレーム分析は当サイト記事で詳しく解説しているので、ボリンジャーバンドを上手に使うためにも一度じっくり読んでみてください。
逆張り目線
ボリンジャーバンドは、バンド内からはみ出た価格の戻りを狙う「逆張りトレード」としても使用することができます。
どのように利益を狙うと良いか、実際にチャートを見てみましょう。
この画像の場合、赤い丸のポイントでボリンジャーバンド(±2σ)を価格の終値が逸脱しています。ここで戻りを狙って売りでエントリーします。バンドから価格が外れると、高確率でバンド内に戻ろうとするため、このように逆張りとしてもボリンジャーバンドは使うことができます。
しかしながら筆者としては、初心者の方には順張りをおすすめします。「バンドを超えた=相場が戻る」と必ずなるわけではなくリスクのある取引方法です。そのため、相場判断と損切りが適切にできる中級者以上のかたが使う手法と覚えておいてください。
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ボリンジャーバンドを使った必勝法
ボリンジャーバンドは単体でも使えるテクニカル指標ですが、他のインジケーターとも組み合わせることで精度が高まります。
今回はボリンジャーバンドと相性が良く、必勝法としておすすめの組み合わせを3つご紹介します。
ボリンジャーバンドを使った手法3つ
- ボリンジャーバンド × RSI
- ボリンジャーバンド × 一目均衡表
- ボリンジャーバンド × ダウ理論
このように、ボリンジャーバンドは様々な分析方法と組み合わせることができます。しかし、もしまだ自分の得意なテクニカル指標が定まっていない方は、まずテクニカル指標を一つだけに絞って検証すると良いでしょう。
それでは、一つずつ説明していきます。
ボリンジャーバンド × RSI
RSI(相対力指数)とは、相場の「買われすぎ」や「売られすぎ」を%で表すテクニカル指標です。またダイバージェンスによってトレンド転換を示唆するテクニカル指標でもあります。ボリンジャーバンドとRSIを組み合わせることで大まかなトレンドを把握し、トレードのタイミングが図りやすくなります。
ダイバージェンス(逆行現象)とは、価格の動きとRSIなどのテクニカル指標の動きが反対になっている現象を指します。
実際のチャートを見てみましょう。
チャートはドル円1時間足のチャートです。左では価格が右下がりになっているのに対し、RSIは右上がりとなっています。このような状態をダイバージェンスといい、この場合は下落トレンドの終わりを示唆しています。
そして、右の画像はダイバージェンスが起こったチャートを拡大したものです。ダイバージェンス確認時にスクイーズ後のエクスパンションで大きく上昇しました。この場合、エクスパンションを確認したときに買いで入ることが可能です。
RSIとボリンジャーバンドを組み合わせるときは、「RSIのダイバージェンスで上昇トレンド目線」+「エクスパンションで上昇トレンド示唆」のように、大まかなトレンドを念頭に入れてトレードタイミングを図ると良いでしょう。
ボリンジャーバンド × 一目均衡表(雲のみ)
一目均衡表は「価格」よりも「時間」の概念を重視し、相場は買いと売りの均衡が崩れた方向に動くとの考えに基づいて作られたテクニカル指標です。
一目均衡表は5本の線(転換線、基準線、先行スパンA、先行スパンB、遅行スパン)で構成されています。
一目均衡表をチャートに表示した状態は以下のようになります。
一目均衡表の名称 | 特徴 |
---|
転換線 | 過去9日間の最高値と最安値の平均を線にしたもの。 転換線が上向き=強い上昇、下向き=強い下落を示唆。 短期的なトレンドを分析に使う。 |
基準線 | 過去26日間の最高値と最安値の平均を線にしたもの。 基準線が上向き=強い上昇、下向き=強い下落を示唆。 中期的なトレンドを分析に使う。 |
遅行スパン | 当日の終値を26日前に遅行させて線にしたもの。 遅行線がローソク足より上=強い上昇、ローソク足より下=強い下落を示唆。 |
先行スパンAB | 先行スパンAは、転換線と基準線の平均値を26日先に先行して線にしたもの。 先行スパンBは、過去52日間の最高値と最安値の平均値を26日先に先行して線にしたもの。 先行スパンAと先行スパンBの間を「雲」と呼ぶ。 「雲」はサポートラインやレジスタンスラインとなる。 |
今回ボリンジャーバンドと組み合わせて使用するのは、一目均衡表の先行スパンAB(雲)のみです。一目均衡表の雲とは、上記表にもあるように、先行スパンABの間にある空間のことです。この雲は価格のサポートライン(支持線)やレジスタンスライン(抵抗線)として機能することが多くあります。
この雲を利用しボリンジャーバンドと雲のゴールデンクロス(デッドクロス)でトレンドフォローを行うとより大きな利益を期待できます。
実際のチャートを見てみましょう。
具体的には、次の手順となります。
- 雲とボリンジャーバンドのクロスを確認
- ボリンジャーバンドのエクスパンションでエントリー
- ボリンジャーバンドがボージからスクィーズに移行する部分でエグジット
この手法を使う場合は上位足の方向を気にして上位足でもトレンドフォローになるようにすると大きな利益を狙いやすいはずです。
ボリンジャーバンド × ダウ理論
ダウ理論とは、全てのテクニカル分析の基礎と言われている考え方のことです。ダウ理論は多くの投資家が注目している考え方なので、理解しておくと良いでしょう。
下記にダウ理論の6つの原則をまとめました。
ダウ理論 6つの原則
- 価格 (平均株価)は全ての事象を織り込む
- トレンドは短期・中期・長期の3つに分類される
- 主要なトレンドは3つの段階から形成される
- 価格は相互に確認される必要がある
- トレンドは出来高でも確認されなければならない
- トレンドは明確な転換シグナルが出るまで継続する
実際のチャートを見てみましょう。
買いエントリー根拠
- ダウ理論3番目:先行期(スクイーズ)→追随期(エクスパンション)へ変化し、トレンドを示唆
- ダウ理論6番目:安値切り上がり
- -2σをローソク足の終値がはみ出ており、売られすぎを示唆(赤い丸)
- 直近高値ブレイク(赤い線)
ここでの買いエントリー根拠は上記が考えられます。ダウ理論3番目の「主要なトレンドは3つの段階から形成される」は下記段階に分けられます。
トレンド | 特徴 |
先行期 | 一部の投資家が底値や天井で売買を行うことで価格が緩やかになる |
追随期 | 売買に参加する投資家が増え、急激な価格変動が起こる |
利食期 | 先行してエントリーしていた投資家が利確を行い、トレンドの終焉に向かう |
画像では、バンドが収縮しスクイーズ状態のときに、先行して仕掛ける投資家がいます。その後、-2σで売られすぎを確認し、買いでエントリーする投資家が増え、エクスパンションを認めました。このときに直近高値をブレイクし(赤い線の部分)、売りでエントリーしていた投資家の損切を巻き込んで価格は上昇していったことが考えられます。
また、ダウ理論の6番目「トレンドは明確な転換シグナルが出るまで継続する」に着目すると、前回安値を切り上がっており、下落トレンドの終わりを示唆しています。よって買いへの根拠が多くある局面でした。
筆者がトレードする場合、直近高値をブレイクしエクスパンションを確認したところでエントリーを行います。直近高値をブレイクするまでは、価格の迷いが生じレンジになりやすいので、ボリンジャーバンドにダウ理論を上手く活用することで大きな利益が期待できるでしょう。
ダウ理論は多くの投資家が注目しており、ボリンジャーバンドとの組み合わせで強い根拠となります。強い根拠を持ってトレードを行うと、ダマシに合う確率も減少するので実際のチャートでも探してみてください。
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ボリンジャーバンドの注意点と対策
ボリンジャーバンドに限らず、投資には100%の確率で勝てるものはありません。ボリンジャーバンドも例外ではなく、「ダマシ」に遭うことがあります。ここでは、ダマシを回避するための対策を3つ紹介します。
ボリンジャーバンドの注意点と対策
- 損切を必ず設定する
- 上位足と同じ方向性でトレードを行う
- 他の分析方法と組み合わせる
「ダマシ」とは、ボリンジャーバンドが機能せず、理論通りの動きとは反対の動きをすることを言います。「ダマシ 」はどのような分析方法においても起こる現象で、それ故に誤った判断を行うと大きな損失を出してしまうことになるものです。そのため、FXでは「ダマシ」に遭わないように、分析方法を磨いていく必要があります。
下記の対策の詳細を解説するので、一つずつしっかり理解してトレードに挑みましょう。
損切を必ず設定する
ボリンジャーバンドは「順張り」「逆張り」どちらにも使用できるテクニカル指標です。どちらも損切は必須ですが、特に「逆張り」を行う場合は損切を必ず設定し、適切なロット数でトレードを行います。
「逆張り」とは、トレンドに逆らったエントリーであるため、上昇や下落途中の一旦の戻りを狙います。この戻りは長くは続かないため、早めの利確を行うことが大事です。また、「逆張り」は逆方向への勢いが強いため、一旦の戻りを狙ってエントリーするも、価格が戻らず、そのまま勢いよく逆方向へ価格が伸びていく可能性もあります。
そのようなときに、命綱となるものが「損切」です。「損切」は、次トレードするための資金を確保するためのものです。「損切」を上手に活用することで、相場の世界で生き残ることができます。
投資家で有名なウォーレン・バフェット氏は次のように名言を残しています。
ウォーレン・バフェット氏の名言
ルールその一、絶対に金を損しないこと。
ルールその二、絶対にルールその一を忘れないこと。
FXは始めて1年で9割が退場(トレード資金を全て失うこと)すると言われています。初心者のときから「損切」を上手に活用することが、トレード人生において重要なキーワードとなるのです。
しかしながら「損切」を行うことは、非常に難しさもあります。そのため、損切ができず悩んでいる方や、損切を味方にしたい方は、損切ができない人間の本能である「プロスペクト理論」についても知識として持っておくことをおすすめします。
上位足と同じ方向性でトレードを行う
ここまで何度も話をしてきましたが、ボリンジャーバンドでの判断はマルチタイムフレームでの判断、上位足の方向性を気にすることが必須です。
実際、ボリンジャーバンドを使用すると、下記のような「ダマシ」に遭うことがあります。
15分足ではローソク足が-2σのラインについており、バンド幅の広がり始めるエクスパンションを形成しています。よって、下落トレンドを示唆していますが、1時間足では安値が切り上がっており上昇トレンド中です。価格は下位足よりも上位足の方が優位に動くとされており、このときの15分足のボリンジャーバンドは機能せず「ダマシ」となっています。
自分がトレードする時間軸よりも上位の時間足を気にすることはFXでは基本です。その分トレードチャンスは減りますが利益は多くなるはずです。当サイトのマルチタイムフレーム分析の基礎を学びながらボリンジャーバンドの使い方を考えてみてください。
他の分析方法と組み合わせる
ボリンジャーバンドはご紹介した「RSI」「一目均衡表の雲」「ダウ理論」などと組み合わせることで、より「ダマシ」に遭いにくくなります。
トレードで利益を上げていくには、根拠が1つより、複数の根拠が重なったときの方が優位性が高くなります。そのため、ボリンジャーバンドだけではなく、「ボリンジャーバンドが機能しないときの上位足はどうなっているか」「他のテクニカル指標はどうか」「時間帯はどうか」など、一つのテクニカル指標においても深堀りしていくことで、新たな気付きとなりトレードルールが確立されていくでしょう。
ボリンジャーバンドのみに限らず、テクニカル指標は相対的に判断することで「ダマシ」に遭いにくくなります。実際にボリンジャーバンドを使用してトレードを行うときは、しっかり自分の中で勝てる期待値が高い場所への根拠を持ってトレードしましょう。
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ボリンジャーバンドに関するQ&A
ボリンジャーバンドに関する疑問や質問をまとめました。
ボリンジャーバンドの計算式を教えてください。
ボリンジャーバンドの計算式は下記の通りです。
ボリンジャーバンドの計算式
±1σ = n日の移動平均 ± n日の標準偏差
±2σ = n日の移動平均 ± n日の標準偏差 × 2
±3σ = n日の移動平均 ± n日の標準偏差 × 3
n日は一般的には「20」が使われます。
そのため、20SMA(単純移動平均線)に標準偏差を加減することでボリンジャーバンドの値が算出できます。
ボリンジャーバンドをMT4で表示できますか?
MT4ではボリンジャーバンドが標準搭載されています。そのため、表示させることができます。
チャート上に表示されている「挿入」→「インディケータ」→「トレンド」→「Bollinger Bands」を選択します。
すると、期間や偏差などを変更する「パラメーター」が表示されます。ここで、自分のお好みの設定を入力し、「OK」をクリックします。
そうすると、このようにボリンジャーバンドが反映されます。
- スキャルピングでもボリンジャーバンドは使えますか?
-
実際、どの時間軸でも使えます。
その際の期間設定も、まずは「±2〜3σ」で過去チャートを見てみると良いでしょう。
すると、必ず機能する部分と機能しない部分が出てくるので、どういう場合にダマシがあるのかなど、一つずつ徹底的に検証していくとより精度の高い手法に近づきます。
- どの手法を使えばいいかわかりません。
-
ボリンジャーバンドを使ったことがない方であれば、ボリンジャーバンドのみをまずは過去チャートで検証しましょう。ボリンジャーバンドについて実際に使えると判断した上で、必要に応じて、他のインジケーターや分析方法を取り入れると、より精度高く勝てる手法に近づきます。
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まとめ
ボリンジャーバンドは「相場の今の状態」の判断からエントリーポイント判断までFXで非常に重宝するインジケーターです。ですが、ここまで解説してきたように使い方を間違えると全く使えないインジケーターとなってしまうので注意が必要です。
テクニカル指標は様々ありますが、一番は自分が納得して使えるものを、まずは一つ見つけじっくり研究、検証することが重要です。
ぜひこの記事を参考にボリンジャーバンドを使いこなしてFXで利益を上げていただければ幸いです。
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