- ロンフィク(ロンドンフィキシング)の概要と特徴
- ロンフィクの時間帯
- ロンフィクの勝率の高いトレード方法
FX(為替)取引では、上昇又は下落、横方向の何れに向かって値動きするのかを読み取ることが重要です。しかし、経済指標発表や要人発言、ニュース或いは企業や大口投資家のポジション調整売りや買いによって、方向性は常時変化し、読みずらいものです。
しかし、企業による実需や大口投資家のポジション調整はある限られた時間帯に行われていることが多いことをご存じでしょうか?
その一つが、ロンフィク(ロンドンフィキシング又はロンドンフィックス)と呼ばれる時間帯です。世界の大手銀行のトレーダーは、この時間帯に取引先に示す為替レートを決める為、大量の買いや売りのポジションを短時間にもちます。
本記事では、このロンフィクの限られた時間帯を活用した、勝率の高いトレード方法について、詳しく解説いたしますので、最後までお読みいただければ幸いです。
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目次
ロンフィク(ロンドンフィキシング)とは?月末のポンドがアツい!?
ロンフィク(ロンドンフィキシング・London FIXING)とは、世界の為替市場の40%以上を誇る英国ロンドン市場で、金融機関の対象顧客である実需企業、大口投資化に向け、外貨取引の基準レートを決めるための売買のことを指した名称です。
金本位制の時代には、金の取引相場を決めるために行われていましたが、管理通貨制の現在は外貨そのものの基準レートと金などの貴金属の基準レートを決めるために行われています。つまり、大手銀行は顧客に対し基準レートを決めないと、A社とB社でレートがバラバラになってしまったのではクレームの原因をつくってしまいますので、これを解消する目的でポジションを持ち、レートを決めているのです。日本の銀行が、五十日(ごとうび)に「仲値決め」行っているのと同様のことです。
レートを決めるために大きくポジションをもつため、一方向に大きく値が動くことが多く、トレードチャンスとなります。2021年の実績でも、ロンフィクトレードの人気ランキングはポンド/円、ポンド/ドル、ユーロ/円、ユーロ/ドルの順で、短時間に大きく動いたとき多くみられました。
このロンフィク(ロンドンフィキシング)トレードでは、クロスポンドの通貨ペアの月末は、特に大きな値動きを示しています。
ポンド/円(GBP/JPY)・ポンド/ドル(GBP/USD)の場合、月末は数十分の間に少なくとも30pips前後の値幅で、上昇又は下落しているのが実績です。
その他、ユーロ/ドル(EUR/USD),ユーロ/円(EUR/JPY)もロンフィク(ロンドンフィキシング)トレードの対象となり、月末であれば、20pips前後の値幅で動いた実績を示しています。ドル/円(USD/JPY)も対象にはなりますが、余り値幅が獲れない傾向にあるので、ここでは外しています。
ロンフィクの時間帯
ロンフィクが行われる時間は、ロンドン夏時間の16時、冬時間は17時(日本時間(東京時間)の夏時間は24時、冬時間は1時)この時間の為替レートが、その日の両替レートとして使われます。
夏時間は、毎年3月の最終日曜日1時(UTC時間)から10月最終日曜日1時までで、それ以外は冬時間となります。日本の場合は、英国より先に日付が変わりますので、注意しましょう。
夏時間の場合、23時頃(冬時間は24時頃)から買い又は売り注文が入りはじめ、上昇又は下落方向のどちらか一方向に値が動き、24時過ぎ(冬時間1時過ぎ)に一巡し、この動きはフィックスします。
ロンフィク巷のトレード手法は嘘
金融機関は、世界の注文状況をリアルタイムで確認できる情報ツールを保有しているため、買い又は売り圧力のどちらが強いのかの情報をとって、予め注文をセットできますが、我々一般投資家はそのような情報がありません。したがって、例えば夏時間の23時頃からポジションを持つことは、一種のギャンブルトレードになってしまいます。
巷の記事に、よくロンドンフィキシングの日本時間24時(冬時間1時)に、確定したローソク足の逆張りでエントリーする手法が数多く紹介されていますが、実はこの手法の勝率は50%にも届きません。
上図はポンド/円の15分足チャートです。2020年12月の方は確かにロンドンフィキシングの冬時間17:00(日本時間1:00)に逆張りでエントリーすると次の15分足で14.9pipsほどは利益が獲れています。しかし、翌1月は完全に負けトレードです。
これを2021年10月末まで月末だけに絞って検証したところ、5勝6敗でした。また、よく言われる決算月(3・6・9・12月)だけに絞った場合、2勝2敗でした。
リスクリワード1:1でトレードした場合、毎月やると負け越し、決算月に絞るとドローですから、トレード手法として成立していません。この手法を鵜呑みにしないよう注意しましょう。
ロンフィクのトレード手法
それでは、ロンフィクのトレード手法はどのような手法が有効なのでしょうか?
ロンフィクでは、大きな動きをすることもありますが、売買が交錯し、ロウソク足の大きさも、それまでの大きさと変わらないこともあります。しかし、ロンフィクをきっかけに、ロンフィク後に大きく動くことは事実です。
ロンフィクを利用したトレード手法
下の図は、2020年12月31日のポンド/円の1時間足チャートです。
ロンフィクの確定時刻17:00(日本時間1:00)に向けて大きく上昇し、前の足の高値を超えることを確信したタイミングでエントリーし、ボリンジャーバンドの2σを超えチャネルラインにタッチしたところで決済します。ストップロス(ロスカット)ラインと決済ラインを見てもリスクリワードは1:1を維持しているので、いつものトレードと変わりません。
このように、特に変わったことをするのではなく、大きく動く可能性があることを前提に、23時から相場を監視し、ロンフィクに向けて大きく動くようであれば、その流れについていくトレードを心がければ、勝率はあがります。
次に、他の月でも見てみましょう。
2021年1月29日は、1月31日が日曜日のため1月の最終営業日にあたるので、ロンフィクの日にあたります。ボリンジャーバンドのミドルラインを起点に上昇と下落を繰り返しているので、ロンフィクが確定するローソク足で、前の足の安値を割り込んだところでSELLエントリーし、ミドルラインで利確したケースです。
翌月2月も最終営業日が26日でロンフィクの日、ローソク足が前の足の高値を更新したところで、BUYエントリーし、戻り高値ではなく下落の起点に引いた水平ラインにタッチしたところで決済したケースになります。戻り高値では値が届かず決済できないことが多いので、下落の起点にラインを引いてタッチしたら決済するようにします。
企業の決算月の3月、6月、9月についても見てみましょう。
3月31日は、とても分かり易い相場で移動平均線はパーフェクトオーダーの状況で、ロンフィクのローソク足は、前足の高値を更新したところでBUYエントリーし、ボリンジャーバンドの2σで決済し、21.4pips獲れています。
6月30日は、ロンフィクのローソク足は長い下髭をつけ上昇してきたものの、次のローソク足が、戻り高値を更新したので、BUYエントリー100MAにタッチしたところで決済し、時間があかかったものの31.8pipsを獲りました。
最後に、9月30日も分かりやすい相場で、下落トレンドのなかロンフィクのローソク足が高値を更新できなかったので、次のローソク足が安値を更新したところでSELLエントリーし、下値支持線で決済、61.2pipsが獲れました。
このように1時間足でトレードをすると、相場の方向性やエントリー・決済・ストップロスポイントがわかりやすくなりますので、参考にしてください。
ロンフィクでエントリーをパスするケース
下の図は、2021年4月30日のポンド/円の1時間チャートです。
このケースは、筆者の場合はパスします。その理由は、エントリーポイントとトレンドラインの値幅が13pips程度しかないこと、リスクリワードが1:1にはならないこと、下落トレンドに逆らって上昇方向にエントリーしなければならないということがあげられます。
筆者は、この4月の他、8月も同じ理由からパスしたので、11回のエントリーチャンスで、9勝獲ることに成功し、負けなしでした。このように、ロンフィクなど全体の取引量が増える時間帯には、1時間足でトレードをすることで、コマかな値動きに惑わされないトレードをすることが可能です。
なお、この手法は値幅が獲りやすい半面、ロスカット幅も大きいため、レバレッジの倍率が高い海外FX会社の口座を開設している人の場合には、もしストップロスに引っかかった場合でも、失うトレード資金は全体の3%で収まる範囲のロット数で行うようにしましょう。
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ロンフィクでトレードする際にトレンドを読み取る相場環境認識
トレンドを読み取るためには、相場環境を認識する必要があります。相場環境を認識するためには、様々な方法がありますが、ここでは、精度が高いダウ理論について、解説します。
ダウ理論とはテクニカル分析のみで相場環境を認識し、ファンダメンタルは既にチャートに折り込まれている前提で扱いますので、一度収得すると一生ものとなりますので、ぜひ収得しましょう。ダウ理論の基本は以下のとおりです。
- 平均株価はすべての事象を折り込む。
- 相場には3つのトレンドがある。
- 主要トレンドは3段階で形成される。
- 価格は相互に確認される必要がある。
- トレンドはローソク足だけでなく出来高でも確認する。
- トレンドは明確な反転シグナルが出るまで継続する。
本記事では、このなかで、特に重要な2と3に絞ります。
3つのトレンドは、
- 主要トレンド:1年~数年のサイクル。
- 二次トレンド:3週間~3カ月のサイクル。
- 小トレンド:3週間未満のサイクル。
(4.極小トレンド:3日未満のサイクル。)ダウ理論にはありませんが、昨今はスキャルピングが手法として存在しますので加えました。
二次トレンドは主要トレンドの調整局面、小トレンドは二次トレンドの調整局面である。(極小トレンドは小トレンドの調整局面)
3の「主要トレンドは3段階で形成される」とは、トレンドは上げ下げを繰り返しながら3回大きく上昇又は下落するということです。
具体的に、先ほどのポンド/円のチャートでみてみましょう。
上の図は、ポンド/円の月足です。2020/12のローソク足は陽線で、上昇トレンドであることがわかります。
ダウ理論の主要トレンドは第2段階の上昇となるかどうかといったところ。左横(9月)にある長い陰線の高値を上抜けると第二段階の上昇が確定することを相場参加者は意識している模様です。
次に週足をみてみましょう。
週足も陽線です。ただし、上値に200MAが控えており、左側をみると、一度トライして下方向に跳ね返されており、2回目のトライとなります。週足なので、200MAまで、あまり距離がないようにみえますが、実際は100pips弱の値幅がありますので、まだ上値余地はあります。
次に、日足をみてみましょう。
既に確定した足でみていますので、陽線になっていますが、ロンフィクが確定する前は一旦陰線をみせていたところ、徐々に陽線に切り替わろうとしていたところでした。月足と週足が陽線(上昇トレンド)なので、全体としても陽線の比率が高く、陽線の方が長いのがわかります。
これで、上方向に向かいやすい環境であることがわかりましたので、あとは下図の1時間足チャートで、ブレイクアウトをBUYでエントリーする決断をします。
最終確認として、ダウ理論に追加した「極小トレンド」がこの1時間足になります。ご覧のとおり、20MAにタッチしたあと上昇し安値と高値を更新している様子が伺えます。20MAも右上方向を向いる状態ですから、確信をもってエントリーできます。
そこで、17:00に確定するローソク足が前足の高値を上抜けたところで、エントリーし、ボリンジャーバンドの2σから3σあたりで決済する戦術をたてます。このように、相場環境を認識したうえで、戦術を組み立てると、自身をもってエントリーできることがお分かりと思います。根拠のあるエントリーを繰り返していくことが大変重要で、そのためにはダウ理論による相場環境認識は必須なのでぜひ実践するようにしましょう。
以上、ダウ理論の詳細については、5記事以上は必要になるので、ポイントだけをお伝えしました。ご参考にしてもらえれば幸いです。
まとめ
ロンフィク(ロンドンフィキシング)とはどういうものか、初心者の方にも対応できるトレード手法をご紹介しました。繰り返しになりますが、相場環境認識は必須です。もし、相場環境を認識した段階で迷いが生じる場合は、トレードをパスすることをおすすめします。
トレードは、必ず毎日毎回やるべきものではありません。無駄なトレードをいかに排除しながら、根拠のハッキリしたトレードに特化するかが重要です。巷の情報に惑わされず、過去のデーターを直視すると、余計なトレードを排除した効率のよいトレードに集中することができます。ぜひ、実践して利益を稼いでFXトレードを楽しみましょう!
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